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2013年2月15日 (金)

W勉強会

年に3~4回、院内勉強会と症例発表会が重なる日がある。

今日は、その日に当たる。

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午前中の診療を早く切り上げさせて頂き、月一(第三金曜日)の院内勉強勉強会。

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今月の演者は、望月里依奈先生。

お題は、「リテーナーシステム」。

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矯正治療の一環として最近、注目されている治療である。

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矯正というと、「歯に針金を着けて歯を動かす」というイメージがあると思うが、そんな簡単な物ではない。

治療には、「原因療法」  と 「対症療法」 なるものがある。

簡単に言うと、「原因療法」は、原因を治す根本治療であるのに対し

         「対症療法」は、その表面的な症状のみを改善する治療を言う。

つまり、虫歯で歯が痛く、痛みを取って欲しいと来院した患者さんに対し

虫歯の治療をするのが 「原因療法」

痛み止めを出して痛みを取るのが 「対症療法」 である。

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もっと言うと、虫歯の根本的な原因療法は、なぜ、その歯が虫歯になったのか、食生活から細菌感染の有無、唾液の性質などを調べ、その治療をするのが最も根本的な原因療法と言える。

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さて、話を元に戻して、矯正治療に関して考えると、針金を付けて歯をキレイに直すのは、

「対症療法」 に過ぎない。

なぜ、歯並びが悪くなったのか、その根本原因を探ると、様々な習癖が原因であることが多い。

その習癖を排除し、それを治すのが、「原因療法」 なのだ。

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その「原因療法」の一環としての治療が 「リテーナーシステム」 である。

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望月先生が、そのリテーナーシステムに関して、とても分かりやすく講演してくれた。

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医療行為は「原因療法」でなければならないと、常々考えている。

今後も、このスタイル、診療姿勢は、丸山歯科医院のスタイルとして徹底していきたい。

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さて、午前の診療後の院内勉強会に続き、

午後の診療後には、有志による症例発表会が行われた。

時間は午後7時20分~8時まで。

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今日の演者は、予防専属衛生士の池田福佐子さん。

演題は「思春期の歯肉炎への対応と課題」

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思春期の患者さんは、歯ブラシ以外にも興味が多く、なかなか思う様にブラッシングをしてもらない場合がある。

そんな患者さんの2症例を提示し、発表後にみんなで、検討会を行った。

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人の心を動かすのは、本当に難しい。

改めて、その難しさを実感した。

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望月先生、池田さん、とても勉強になりました。

お疲れさまでした。