川内優輝選手に思う
平成12年12月2日 福岡国際マラソン6位
平成12年12月16日 防府マラソン優勝
平成13年1月13日 谷川ハーフマラソン優勝
平成13年1月18日 エジプト国際マラソン優勝
平成13年1月20日 埼玉県駅伝2位
平成13年1月27日 奥むさし駅伝1位
平成13年2月3日 別府大分マラソン優勝(自己新記録)
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皆さんもご存じ、最強の市民ランナー、埼玉県職員の川内選手の最近の戦歴である。
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何が凄いって、このタイトなスケジュールを、公務員の仕事をこなしながら、それも本職のランナーを負かす輝かしい成績。
それも、コーチなしの自己流の練習で・・・・・・・・・・・・・・・。
1月18日にエジプト国際マラソン(フルマラソン)を走り、弾丸帰国し、1月20日に埼玉県駅伝2位って、あり得ないでしょう。
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日刊スポーツの一面を飾った「化け物」の文字がピッタリである。
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指導者と選手との関係がど~~の、こ~~のという記事が社会問題になっている最中。
指導者なしの川内選手が、そんな事件をあざ笑うかのようなこの見事な成績。
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私も、一指導者として、また一選手として、いろいろと考えさせられた。
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彼も、実業団に入れば、マラソンだけに専念でき、良い指導者に恵まれ、最高の環境におかれれば、オリンピック切符を、もっと簡単に、もっと確実に、引き寄せることもできるだろ~~に。
と思うのは、素人考えだろう。
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彼の目的は、オリンピック出場ではない筈だ。
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そ~~、彼の目的は、一般市民と同じく仕事をし、一般市民としてオリンピックに出場することなのだろう。
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本職として、オリンピック出場することには、彼にとって何の意味もなさないのだろう。
コーチをつけて、オリンピック出場することには、彼にとって何の意味もなさないのだろう。
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同じ人間として、同じ男として、彼にはロマンを感じる。
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指導者の意味、選手の意味、を今一度考え直す機会を与えてくれているような気がした。
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指導者も選手も、川内選手の爪の垢でも煎じて飲まなければいけないのではないだろうか。