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2013年2月 8日 (金)

2月8日

今日は2月8日。

私にとっては、忘れる事の出来ない日である。

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17年前の今日、当時、私は北関東で勤務医をしていた。

かみさんのお腹の中には双子の息子がおり、出産間近で大事をとり実家のある香川県の病院に入院していた。

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そんな平成8年2月8日の夕方、診療中に母親より診療所に電話が掛かって来た。

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父の死の一報である。

泣き崩れて聞き取りにくい声であったが、父が亡くなったことは声で直ぐに理解できた。

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返す言葉を失い、暫くして、ただ「分かった。」とだけ言って、受話器を置いたような記憶がある。

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47年間生きて来た中で、当然だが、一番悲しい出来事であった。

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体がフリーズする そんな感じであった。

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平成8年2月8日、あれから17年が経った。

西暦で言うと1996年の本当に悲しい出来事であった。

翌月、1996年3月13日、二人の息子が、この世に生まれた。

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悲しい出来事と嬉しい出来事が、ほぼ同時に来て、何とも複雑な心境であった。

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その翌月、1996年4月9日、大井川町で「まるやま歯科医院」(当時は ひらがなであった。)を開業。

悲しい出来事、嬉しい出来事、気合を入れなけれないけない出来事、いろいろと重なった時期であった。

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その翌月、かみさんと二人の息子が、大井川町の自宅に来た。

家の中が一気に賑やかになった。

私はまだ30歳の若造であった。

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さて、かみさんは、本当に優しく、あれから毎年、私の父の命日には、バレンタインのチョコを買って実家の仏壇に備えてくれている。

私は仕事の関係で、命日に近い日曜日に線香をあげに行っているが、今年は17年ということで、2月8日の命日に、かみさんと一緒に行くことにした。

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診療後、車に乗り、信号待ちの間に、母親の携帯に連絡。

「今日お父さんの命日だから、今から線香あげに行くけど、い~~。」

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「・・・・・・・・・・・・う~~ん。」

歯切れの悪い、元気のない声が返って来た。

「ど~~した。」

「実は、火曜日にインフルエンザに罹っちゃって・・・・・・・、完全に治ってないから・・・・、5日間は外出しちゃ駄目って先生から言われているから、まだ今日は4日目だから来ない方がいいよ。ごめんね。」

「う~~~ん、そ~~~か、分かった、じゃ~~月曜日に行くわ。」

と言う事で、Uターンし帰宅した。

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私がインフルエンザに罹って5日間診療が出来なくなったら大変である。

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今、インフルエンザが流行っているそうだから、皆さんも気をつけて下さい。